2017年10月10日

脳腫瘍で不自由になって出会えたたくさんの人

私は、30歳でたまたま良性の脳腫瘍が見つかり、放射線治療による脳腫瘍の摘出手術を今まで4回摘出手術を受けています。

通常、良性の脳腫瘍はすべて摘出し、完治するパターンが多いようですが、私の場合、腫瘍のある場所が全摘するには難しい位置にあり、仮に摘出すると寝たきりになる可能性が高い為、定期検査を受けて状態をこまめに見ている状況です。

私が直近で受けた手術は3年前になります。夜中に脳腫瘍の影響で発作を起こし、そのまま意識のない状態での手術、入院でした。

子供はまだまだ小さく、心の準備もないまま、目が覚めたときには右半身麻痺の状態でした。

妻として、母としてほとんど何もできなくなってしまった絶望感。20年近く勤務した会社を退社しなければならなくなった現実。すべてを受け止め、納得できるまでに相当な時間と覚悟を要しました。

 

私は、子供に会うのが怖くてたまりませんでした。ベッドで動けない母親を、幼い子供が受け入れてくれるのか、不安で自信がなかったからです。

入院して、1ヶ月近くになった頃、ベテランの看護師さんが「一刻も早く子供さんと会わなきゃダメ!」と強く言われて、ようやく決心しその夜に主人に連れてきてもらいました。子供は最初戸惑った様子でしたが、拍子抜けするほどすんなりと「お母さん」と近寄ってきてくれました。仕事をやめる決断ができたのも、看護師さんがじっくり話を聞いてくれたからだと思います。

担当の医師はもちろんですが、そばで常に支えて、励まし、背中を押してくれた看護師さんとリハビリの先生に感謝しています。

 

困ったり、悩んだりしたら、必ず家族や友人、まわりの多くの人たちが助けてくれます。

「病気になってよかった。」と思える日が必ずきます。

素直に、「助けてください。」とお願いし、そのあとは感謝の言葉を伝えてください。