冬場など、冷える時期を中心に猛威を振るうのは風邪やインフルエンザだけではありません。体の内側から炎症を起こしてしまうタイプの疾患には色々とありますが、ポピュラーかつかかりやすいものの一つに「膀胱炎」があります。

膀胱炎はその名の通り、排尿機能をつかさどる臓器の膀胱が炎症をおこしてしまう症状です。原因には様々ありますが、単に尿意を我慢しすぎて膀胱にオーバーワークをさせてしまうこと、あるいは性交渉などの際に陰部から雑菌が侵入してしまったり、極度のストレスや疲労がたまることで、起こるケースもあります。さらに冬場にかかるケースが多いのは、冷えが影響を及ぼすからに他なりません。

トイレに行った際に残尿感や強い不快感を感じたり、時には背中側の腰などが痛くなったりもします。ひどくなると、消化系の不調を併発することもあるので、できるだけ初期段階で医療機関に相談し、抗生物質などを投与することで完治してしまいましょう。

女性に多く見られる病気で、一度かかってしまうと毎年冬に再発する、というケースが多くなります。膀胱炎の経験がある方は、体・特に下半身の冷えに注意して、冬場こそできるだけ多くの水分をまめに補給し、頻繁にお手洗いに行くよう気を付けましょう。