70歳の母が2年前に変形性股関節症で両足の人工股関節置換術を受けました。

変形性股関節症は生まれつき股関節の作りにやや問題がある人が、年齢を重ねるにつれ痛みやしびれなどが出てきて悩まされるケースが多いそうです。

母も65歳を過ぎてから坐骨のあたりに痛みが出て、近所の整形外科で変形性股関節症と診断され、保存療法として痛み止めやリハビリなどに長期間通っていました。しかし一進一退しながら徐々に悪化しブロック注射に頼るようになり、さらにそれもあまり効かなくなり、68歳くらいからは毎日が痛みとの戦いでした。悪化していくように見えましたが医師はまだ保存療法で大丈夫だと、どんどん強い鎮痛剤が処方されるようになりました。

なんとかならないものかと人工股関節置換術について調べてみると、その手術を専門に行う人工股関節センターに辿りつきました。手術の傷跡も小さく入院も2週間程度ということで、一度セカンドオピニオンを受けるつもりで母を連れて行ってみました。診察の結果は「手術しかない」ということでさらに「手術したら全く普通に歩ける」と断言していただき、その場で手術を決めました。

リハビリは手術の翌日から始まり厳しいものでしたが、2週間で退院し1ヶ月経つころにはまるで新しい体になったかのようにスタスタと歩けていました。半年も経つころには手術をしたこと自体忘れるほどだったそうです。

母は症状が悪化し痛みとの戦いだった2年前くらいに手術を受けていれば良かったとよく言っていて私も同感です。もし症状が良くならなければ1つの整形外科に通い続けるのではなく、情報を集めて自分で動いてみることが大切だと実感しました。